保険のキホン

自動車保険にはどんな種類があるの?

自動車保険には、「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」と「任意保険」の2種類があること、ご存知ですか?
公道を走るすべてのクルマ及びバイクに加入が義務づけられている大切な保険が、「自賠責保険」
万が一の交通事故において他人を死傷させた場合の損害について支払われる保険で、全てのクルマ及びバイクの登録手続きをする時に必ず加入するものです。
従って、交通事故で他人を死傷させた場合の補償なので、例えば自分のクルマや他人の財物に損害を与えた場合(対物)は補償の範囲外となってしまい、すべて自己負担に!
また、補償額にも上限があるので、自賠責保険だけでは十分とはいえません。そこで、自賠責保険を補うために必要となるのが、「任意保険」。任意保険については次で紹介します。


任意保険にはどんなものがあるの?

任意保険は、他人を死傷させた場合だけではなく、運転者や同乗者が死傷したときの補償をしたり、交通事故で負うことになる高額な賠償金をカバーしたり、いろいろな役割を持っています。
補償内容、補償額、補償の範囲やクルマの車種によって保険料は異なり、さらに運転歴や使用頻度、家族構成などによって異なる割引制度もあるので、自分のライフスタイルにあったプランを選ぶことが大切です!
任意保険にはこんな種類があります
●事故で他人を死傷させてしまった!⇒相手の死傷を補償する「対人賠償保険」
●運転者や同乗者が事故で死傷してしまった!⇒運転者や同乗者の死傷を補償する「搭乗者傷害保険」「人身傷害保険」
●他人のクルマや建物を壊してしまった!⇒相手のクルマ壊した物を補償する「対物賠償保険」
●自分のクルマをぶつけちゃった!⇒自分自身のクルマを補償する「車両保険」
クルマの事故といってもその状況はさまざま。もしもの事態にもしっかり対応できるよう、保険の種類を知り、必要な保険に加入しましょう。


自賠責保険とは

自賠責保険とは、法律(自動車損害賠償保障法)によって加入が義務づけられている保険(強制保険)です。
自動車の運行によって他人に怪我をさせたり、死亡させたりしたさいに、被保険者(保険の補償を受けられる方、具体的には保有者または運転者)が損害賠償責任を負う場合の損害について支払いされます。
なお、保有者には、レンタカーを借りて使用する人、友人の車を借りて使用する人なども含まれます。
また、保険適用となるのは人身事故に限ります。

自賠責保険に未加入で走行した場合は、法律によって罰せられます。
1年以下の懲役または50万円以下の罰金
免許停止処分(違反点数6点)

※車検時には、車検期間をカバーする保険期間の自賠責保険に加入する必要があります。
車検のない250cc以下のバイクの場合は、満期時の継続手続きもれにご注意ください。

●お支払保険金額
自賠責保険の保険金等は、迅速かつ公平に保険金等をお支払いするために、国土交通大臣および内閣総理大臣により「支払基準」が定められています。

●傷害による損害
損害の範囲は治療関係費、文書料、休業損害、慰謝料です。
支払限度額は被害者1名あたり最高120万円までとなっています。

●後遺障害による損害
損害の範囲は逸失利益、慰謝料等です。
支払限度額は神経系統・精神・胸腹部臓器に著しい障害を残して介護が必要な場合 常時介護のとき:最高4,000万円、
随時介護のとき:最高3,000万円
後遺障害の程度により第1級:最高3,000万円〜第14級:最高75万円
と定められております。

●死亡による損害
損害の範囲は葬儀費、逸失利益、慰謝料(本人および遺族)
支払限度額は最高3,000万円です。

●死亡するまでの傷害による損害
損害の範囲は治療関係費、文書料、休業損害、慰謝料(傷害による損害の場合と同じ)です。
支払限度額は被害者1名あたり最高120万円までとなっています。


等級制度ってなあに?

自動車保険に加入する時、等級があることをご存知ですか?
等級というのは、保険料の割引きや割増しを表す基準のこと。事故を起こしてばかりで保険をよく使うドライバーと、無事故の優良ドライバーの保険料が同じだったら不公平ですよね。
等級は主に20段階に分かれ、クルマの新規契約時は基本的に6等級からスタート。安全運転で事故を起こさなければ、1年ごとに等級が1つ上がり、
保険料は減額。一方、一度事故を起こしてしまうと等級は3つも下がり、保険料が増額してしまう仕組みなんです。
安全運転に心がけ、事故を起こさず優良ドライバーでいると、保険料も安くなるんですね。


保険を使っても等級が下がらないことがあるの?

自動車保険に加入する時、等級があることをご存知ですか?
等級というのは、保険料の割引きや割増しを表す基準のこと。事故を起こしてばかりで保険をよく使うドライバーと、無事故の優良ドライバーの保険料が同じだったら不公平ですよね。
等級は主に20段階に分かれ、クルマの新規契約時は基本的に6等級からスタート。安全運転で事故を起こさなければ、1年ごとに等級が1つ上がり、
保険料は減額。一方、一度事故を起こしてしまうと等級は3つも下がり、保険料が増額してしまう仕組みなんです。
安全運転に心がけ、事故を起こさず優良ドライバーでいると、保険料も安くなるんですね。


保険料金の改定:長期保険のすすめ

★自賠責保険が段階的に値上がりします。
クルマを運転するとき、必ず加入しなくてはいけない「自賠責保険」。2011年4月に保険料が改定されて、値上がりします。全車種平均で約11%増です。
もともと自賠責保険は、2008年4月の改定によって、2012年までの予定で保険料が値下げされていました
2013年からもとの水準に戻りますが、急にではなく、段階的に値上げすることになりました。その第一歩が、今回の改定なんです
★保険期間は「長期」がおすすめ!
これから新たに自賠責保険に加入するときは、なるべく長い契約期間にしていた方が、お得なことも!
契約時の保険料で更新されるので、期間中は保険料が変わらず、1年あたりの保険料が低くおさえられますよ また、長期契約なので、更新し忘れた!なんてことも防げますね
(この情報は2011年4月時点のものです)